20. 東澳廟(王爺廟)

  1. 地点:厦門市禾山鎮何村何自然村
  2. 創廟年代:不明。
  3. 主祀神明(生日):朱府千歳(主神)、温府千歳、府千歳、池府千歳、李府千歳
  4. 配祀神明及び同祀神明:なし。
  5. 祭祀圏:演劇の奉納のためにのみ何自然村の各戸から「丁口銭」(分担金)を集める。しかし、他の費用は全て個人の自由意志による寄付。祭りの責任者となる「老大」の選出資格も特に村人のみに制限されてはいない。王爺は超村落的な神。村の「境主」(村の守護神)は関帝で、別に関帝の廟あり。
  6. 王爺の起源:不明。
  7. 送王船儀礼:4年に1度。1996年(子年)10月20日にやったばかり。本物そっくりの木造船を造る。10月に入ってから船を造る。造船の開始日は「」で決める。
    昔は流していたが現在は焼く。焼く日時はで決める。8日頃から各地より進香団がやって来る。1996年は20日に朝「接王」、「遊行」、「焼王船」を行った。
    「接王」とは、廟の中の王爺に御輿に乗ってもらって廟の前で行う儀式。榕樹の下に御輿を置き、そこに招く。「替身」(紙の像)を依り代とする。何村の他の自然村(塔埔、下堡、黄頭)は、別の年にやはりここへ来て神を迎えて行く。
    何自然村では四年に一度の大がかりな祭りの時以外は、5月5日に屈原を祭るのにあわせて王爺の記念日の祭りをする。
    かつて船を流していたときには、船員を一人乗せ、彼の分の糧食ものせた。しかし、どこへたどり着くかはわからない。現在も一人船員を乗せるが、船が燃え尽きる直前に船から飛び降りる。船員も信者の中からで決める。
  8. 巡境(有無及び範囲):有り。特に廻る場所に制限はない。前年の末にで路線を決める。関帝(村の守護神)が王爺の御輿(紙製の王爺像をのせる)や王船とともに出巡する。
  9. 分霊:龍海県石碼、同安、安海など。台湾(高雄)からも1昨年分霊廟の信者を名乗る人々が6人来た。
  10. 管理組織:有り。理事会。

向かって右が媽祖廟、左が東澳廟 19961223

五府王爺 19961223

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