21. 泗美宮

  1. 地点:州市東山県銅陵鎮澳角尾
  2. 創廟年代:一説では、17世紀後半(鄭成功が台湾を占領した頃)。しかし、別の説によれば、同じく銅陵にある関帝廟(明洪武二十二年創建)より早いという。光緒二十九年(1902年)の香炉及び、民国丙辰年(1916年)興工の重建碑あり。
  3. 主祀神明(生日):唐宏(大王、総管)、葛雍(二王、護国周王)、周武(三王、水官大帝)(全部まとめて、生日は3月18日)。
  4. 配祀神明及び同祀神明:南海観音、伏羲、水手公。文革以前は、更に差役、王爺夫人があった。
  5. 祭祀圏:不明。漁民が主な信者。船毎に祭りの寄付などを出すことが多い。
  6. 王爺の起源:周朝の人で、紂王の三人の部下。瘟疫や三十六進士とは無関係。王爺は、天公や三拝公と同格の天上で最大の神。だから、王爺の廟には天公炉や三拝公の炉は置いてはいけない。
    銅陵へやってきたのは、海上に船が漂流しているのを見つけ、王爺が来臨したとのお告げがあったという伝説がある。やってきたとき、銅鑼の音がしたという。
  7. 送王船儀礼:80歳代と思われるインフォーマントは、物心ついた頃から見たことはない。
  8. 巡境(有無及び範囲):王爺の生日にはしない。毎年春節時に全鎮の神を勧請して御輿で練り歩く。具体的な日にちはで決める。第一日目は関帝、二日目は王爺、三日目は媽祖(林黙娘)、四日目は開聖王(陳元光)、五日目、六日目は保生大帝。保生大帝は第六日目は鎮の外へも出る。治病の神なので、広範囲に出巡し、治療するから。
  9. 分霊:無。
  10. 管理組織:理事会あり。

廟の外観 19961226

王船 19961226

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