三尾裕子ゼミ関連研究会のご案内
慶應義塾大学人類学研究会定例発表のお知らせ
慶應義塾大学人類学研究会・東アジア研究所共催 研究会開催のご案内
- 日時:2022年12月9日(金)18時10分〜20時10分
- 場所:慶應義塾大学三田キャンパス 東館6階G-labおよびzoomのハイブリッド
- 講師:?智慧(こう ちえ)中央研究院民族学研究所
- 題名:「台湾に残る日本家屋の今日的価値について―旧台北昭和町を中心に―」
- 参加申し込み:以下の申込フォームから、12月7日23:59までに必ず参加登録をお願いいたします。※ZoomのURLは前日にお送りいたします。
https://forms.gle/bi3UbWDft6x8wmFc6
参加登録締切:2022年12月7日23:59まで
- 講演趣旨(使用言語 日本語)
19世紀末からの50年間、多くの日本人が台湾に渡り、生活を営んできた。日本の敗戦に伴い、日本人は家屋や財産を放棄して引揚げざるを得なかった。家屋はその後どのような状況にあるのか、長年、基礎調査もないまま、多くはビルへの建替えや老朽化により、町から姿を消して行く。その中、台北市大安区に位置し1920年代より形成され「昭和町」と呼ばれたエリアに、保存運動により今も50軒ほどの日本家屋が残り、近年、建物が修復・活用され、注目を集めている。旧昭和町の木造家屋は、激動の歴史を経て、日本、中国、台湾の異なる民族を迎え入れてきた。そのような土地柄は他に類例がなく、台北市の歩んだ歴史を象徴する場所でもある。重層的な歴史を有するが故、地域史の伝承は困難な状態にある中、分断された歴史の修復を目指し、文化財保存、地域振興へと繋がる現地の保存運動は、戦後台湾に残る日本家屋の今日的価値を訴え続けている。
- お問い合わせ:東島宗孝(higashishuko〔at〕gmail.com)(atを@に変換してご送信ください)
- 主催:慶應義塾大学人類学研究会・東アジア研究会
慶應義塾大学人類学研究会定例発表のお知らせ
下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。
今回は三田哲学会との共催です。
- 日時:2022年12月2日(金)18時10分〜20時10分
- 場所:慶應義塾大学三田キャンパス477教室とzoomのハイブリッド
- 講師:廣田龍平(慶應義塾大学非常勤講師)
- 題名;異界/異世界の概念形成に向けて:現代都市伝説に見る非日常的空間の分類学
- 参加申し込み:以下の申込フォームから、前日の12月1日23:59までに必ず参加登録をお願いいたします。当日ZoomのURLをお送りいたします。
https://forms.gle/X1tL8toB7qAGzqsy8
参加登録締切:2022年12月1日23:59まで
- 講演趣旨
文化人類学や民俗学、宗教学などで見かける「異界」の概念は、1980年代以降の日本語圏で普及した、比較的新しいものである。しかしその概念規定については曖昧であるという指摘があり、現在もなおその問題は解決していない。また、前近代から使われてきた「他界」や前世紀末から多用されるようになった「異世界」などの類似概念との関係もほとんど明確になっていない。本発表では、現代の都市伝説を中心とした「怖い話」における「異界」の多様性を検討しつつ、これらの概念の適用範囲や適用可能性にはどのようなものがありうるのか考えてみたい。
- プロフィール
博士(文学)(2021年3月 筑波大学)。廣田龍平先生は、文化人類学・民俗学の立場から妖怪研究を行っている新進気鋭の研究者です。妖怪全体を捉える理論を構築するために、「存在論的転回」やアクターネットワーク理論などを視野に入れ、事例としては18世紀末から21世紀までをカバーしつつ、研究を展開しています。最近の御研究の関心としては、日本のインターネット上の怪談についての研究や、日本における動物妖怪のアニミズムとアナロジズムなどが挙げられます。主要な著作としては、『妖怪の誕生 超自然と怪奇的自然の存在論的歴史人類学』(2022年 青弓社)、「村と駅 ネット怪談における異界的儀礼と異世界的バグの存在論」『ユリイカ』54巻11号などがあります。
- お問い合わせ:東島宗孝(higashishuko〔at〕gmail.com)(atを@に変換してご送信ください)
- 主催:慶應義塾大学人類学研究会・三田哲学会
慶應義塾大学人類学研究会定例発表のお知らせ
下記のように、研究会を開催します。皆様のご参加をお待ちしております(参加には事前予約が必要です)。
今回は、三田哲学会との共催になります。
- 演題:エスニック・アートの「作者」は誰か?:台湾原住民族の織物、熟練、オーサーシップ
- 日時:2022年10月7日(木)18時10分〜20時10分
- 場所:慶應義塾大学三田キャンパス(慶應義塾大学三田キャンパス南校舎7F477号室)とZoomのハイブリッド
- 講師:田本はる菜(成城大学文芸学部専任講師)
- 参加申し込み:下記URLより必ずご登録をお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScxW1uHSj2ISzJQBALEllaXNX3Ei7eDEjdKiDbLCa3gRYYCgA/viewform?usp=sf_link
参加登録締切:2022年10月6日(木)正午まで
※開催場所の詳細については、ご登録いただいたメールアドレスに後日案内を送付いたします。Zoom URLは前日までにお送りします。
- 概要
「エスニック・アート」や「トライバル・アート」などとも呼ばれ、民族文化や共同体と結びつけられてきた先住民族の手仕事は、今日アート市場やクリエイティブ産業、知的財産制度などを介し、むしろ「ファイン・アート」に類する、固有の「作者」の創作物とみなされつつある。一見するとグローバルなこの状況は、個別地域でどのように生じ、経験されているのだろうか。本報告では、東アジアの一地域である台湾を取り上げ、オーストロネシア語族系先住民族(台湾原住民族)の織物と服飾品製作を例に、これを検討する。
- プロフィール
筑波大学人文社会科学研究科歴史・人類学専攻修了。2018年3月 博士(文学)(筑波大学)。主な業績は、『山地のポスト・トライバルアート 台湾原住民セデックと技術復興の民族誌』(北海道大学出版会、2021)、「8章 先住民とメディア生産 台湾原住民をめぐる2つの映像作品から」藤野陽平・奈良雅史・近藤祉秋編『モノとメディアの人類学』(ナカニシヤ出版、2021)、「手工芸開発を出入りする 台湾原住民と織物支援をめぐる協調、対立、無関心」『アイヌ・先住民研究』1(2021)、“Politicization and Reinvention of Indigenous Textiles among the Seediq in Taiwan.” Proceedings of the 17th & 18th Annual Conference of European Association of Taiwan Studies(2021)など。
- お問い合わせ:益田喜和子 masudakiwako〔at〕keio.jp(atを@に変換してご送信ください)
- 主催:慶應義塾大学人類学研究会・三田哲学会
シンポジウム 東アジアの若年層にみる「祖先祭祀」の現在 科研によるアンケート調査結果をもとに
- 日時:2022年7月30日(土) 13:30〜17:30
- 会場:慶應義塾大学三田キャンパス東館6階 G-Lab・オンライン
- ≪プログラム≫
- 趣旨 上水流久彦(県立広島大学)
- 発表1 発表者 田中大介(自治医科大学)日本本土:若年層の祖先祭祀をめぐる規範と選択の重層性
- 発表2 発表者 越智郁乃(東北大学)沖縄:楽しみとしての祭祀と継承の困難
- 発表3 発表者 上水流久彦(県立広島大学)台湾:親族の祭祀から家族の祭祀へ
- 発表4 発表者 中村八重(韓国外国語大学校)韓国:祖先祭祀に対する意識の変化と「祀らない」人々
- 発表5 発表者 川瀬由高(江戸川大学)中国(在日中国人留学生): 観念なし、実践もなし?
- コメント コメンテーター 藤野陽平(北海道大学) 武井基晃(筑波大学)
- 総合討論 司会 西村一之(日本女子大学)
- 申し込み等について
- その他
- 主催:科学研究費(基盤A)「少子化に揺れる東アジアの父系理念−祖先祭祀実践と世界観の再創造に関する比較研究」(代表 植野弘子 課題番号18H03607)
- 共催:慶應義塾大学人類学研究会 東アジア人類学研究会 仙人の会
慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
下記のように、研究会を開催します。皆様のご参加をお待ちしております。
- 演題:フランスにおける禅の受容と変容 ―弟子丸泰仙を中心として―
- 日時:2022年6月9日(木)18時10分〜20時10分
- 場所:慶應義塾大学三田キャンパス東館6階G-Lab
- 発表者:輝元泰文(東京大学大学院人文社会系研究科宗教学宗教史学専門分野博士課程1年)
- 概要
本報告では、1960〜70年代のフランスにおける禅の受容と変容の仕方を明らかにする。
報告の前半では、1967年にフランスに渡った禅僧・弟子丸泰仙の活動に着目して、先行研究において明らかにされていなかった弟子丸のフランスにおける15年の活動を新出資料により解明するとともに、彼の活動がマクロビオティック・ヨガなど他の様々な潮流と交錯する過程から、禅が特定の伝統や宗教に関わりなく多様な形で受容され、他の実践とハイブリッド化していたことを明らかにする。
報告の後半では、弟子丸のフランスでの最初の著作Vrai Zen(本当の禅)を検討し、弟子丸の西洋社会に対する認識や文明観、彼の坐禅をめぐる思想・身心論を明らかにすることを通じて、弟子丸の禅がフランスの人々にどのように受容されたかを考察する。
慶應義塾大学人類学研究会 修士論文発表会
下記の要領で修士論文発表会を開催します。皆様のご参加をお待ちしております。
- 日時:2022年2月22日(火) 12時30分〜14時40分
- 場所:慶應義塾大学三田キャンパス北館3階大会議室(Zoomを併用したハイブリッド開催)
- プログラム
- 12時30分〜13時10分
成田真希子「移動と「他者」との関係構築から見るトランスナショナル実践―日本における亡命チベット人の事例から」
- 13時15分〜13時55分
狩野祐人「地域精神医療における意志の人類学――神奈川県横浜市寿町における調査から」
- 14時00分〜14時40分
瀧川奈々「ラポロアイヌネイションによる遺骨副葬品返還と先住権をめぐる諸活動―歴史実践としての側面を中心に―」
慶應義塾大学人類学研究会 修士論文発表会
下記の要領で修士論文発表会を開催します。皆様のご参加をお待ちしております。
- 日時:2021年3月18日(火) 午後2時〜4時10分
- 場所:オンラインでのZoom開催
- プログラム
- 2時〜2時40分
牧田小有玲「現代神社神道を生きる女性神職の姿―実践と語りに着目して―」
- 2時45分〜3時25分
益田喜和子「都市における民族を超えたエスニシティ―台湾の汎原住民族性に着目して―」
- 3時30分〜4時10分
宮下大輝「『複言語背景を持つ』児童生徒に関する教育的視座?母語・母文化を活用した実践に向けて?」
慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
下記のように、研究会を開催します。皆様のご参加をお待ちしております。
今回は、三田哲学会との共催になります。
- 演題:インドネシア・ジャワにみる高齢者ケアの諸相
- 日時:2020年1月30日(木)18時00分〜20時30分
- 場所:慶應大学三田キャンパス大学院校舎 312教室
- 講師:合地幸子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニア・フェロー、東洋大学アジア文化研究所客員研究員)
- 概要
人口高齢化の伸展する日本では、高齢者介護の担い手不足が深刻な問題となっており、それを補完するために政府は東南アジアを主とする外国からの介護人材受け入れを強化しつつある。その一方で、彼・彼女らの母国における高齢者ケアの状況はあまり知られていない。本講演では、これまでに行ってきた研究に基づき、インドネシア・ジャワにおける高齢者ケアのあり方について紹介する。従来の研究では、ケアという行為を前提として、親族の中の誰がケアを担うのか、あるいは、ケアする・されるという医療化された関係を通して、そこに関わる人びとの関係性が分析されてきた。それに対して、本研究はジャワの人びとに非常に重要視されている「そばに居る」というその場を共有する状況に注目する。高齢者と家族や社会との関係は、狭義の高齢者ケアに限定されない、広い幅の変化をともなった一連のつながりである。そばに居るという観点からより広い社会文脈の中で人びとの相互関係を見ることによって、ケアのみを切り取ることなく、一連のつながりの中で高齢者の生き方を検討する。本講演では、高齢者ケアの文化的差異への理解を深める一つの手がかりを提示したい。
- プロフィール
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニア・フェロー、東洋大学アジア文化研究所客員研究員。専門はインドネシア地域研究、文化人類学。2009年からインドネシア共和国ジョグジャカルタをフィールドとして、高齢者ケアに関わる調査を実施している。主な著書に、「高齢者ケアと現代ジャワの家族―ンガンチャニ(そばに居る)ということの社会的動態」(東京外国語大学2019年度学位論文)、「老親扶養をめぐる規範を問い直す―インドネシア・ジャワにおける高齢者福祉施設を事例として」(速水洋子編『東南アジアにおけるケアの潜在力―生のつながりの実践』京都大学学術出版会、2019年)、「インドネシア・ジョグジャカルタに見る職業的介護者の誕生と可能性―プラムルクティ(Pramurukti)研修を通して―」(『東南アジア―歴史と文化』44: 101-119、2015年)など。
慶應義塾大学人類学研究会 修士論文発表会
下記の要領で修士論文発表会を開催します。皆様のご参加をお待ちしております。
- 日時:2019年2月12日(火) 午後3時〜5時10分
- 場所:慶應義塾大学三田キャンパス大学院校舎8階 東アジア研究所共同研究室
- プログラム
- 3時〜3時40分
石本のえる 「「地域社会のなかの国史跡―鹿児島県南種子町広田集落の文化財をめぐる歴史実践と国史跡広田遺跡の位置づけー」
- 3時45分〜4時25分
佐藤祐菜「日常における人種・エスニシティの構築過程−−『ハーフ』カテゴリへの多様な解釈と『ハーフ』になる/ならないという選択から−−」
- 4時30分〜5時10分
吉川春香「中国系ニューカマー第二世代の文化的アイデンティティーー中国のルーツのスティグマ化を防ぐには」
終了後、三田近辺で懇親会を予定しています。こちらも是非ご参加ください。
問い合わせ先:慶應義塾大学文学部 三尾裕子 YQB03736[at]nifty.com
「廻り神楽」特別上映会
- 主催:慶應義塾大学社会学専攻・三田哲学会
- 開催日時:2018年10月23日 午後3時より6時
- 場所:慶應大学三田キャンパス南校舎ホール〔南校舎5階)
- 上映会ののち、遠藤協監督によるトーク、ディスカッションがあります。
- あらすじ(https://www.mawarikagura.com/より)
三陸の海辺を一夜の宿を乞いながら旅する神楽衆。
海とともに生きる三陸の人々は家に神楽を迎え入れ、海の安全、大漁祈願、家族の安寧の祈りを託す。〜揺り籠から墓場まで〜「黒森神楽」は340年以上、三陸の人々の人生に寄り添いながら巡行の旅をつづけている。
東日本大震災により海辺の人々は深い傷を受ける。津波から間一髪逃れた神楽衆が、人々を慰めようと巡行を再開する。亡き人の魂を慰め、生者を元気づける祈りの舞。春の先触れとなる神楽の音色に、人々は長い冬の終わりを感じとる。
繰り返し繰り返し津波が襲って来たこの場所で、神楽衆は何百年ものあいだ自然と人々の間を取り結ぶ役目を果たしてきた。ザシキワラシやオシラサマ、神々や精霊が今も息づく豊かな三陸の海辺で、津波のあとの「海の遠野物語」が誕生した。
慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
〈合評会〉『水俣の記憶を紡ぐ―響き合うモノと語りの歴史人類学』(2017年、慶應義塾大学出版会)
- 主催:慶應義塾大学人類学研究会
- 開催日時:2018年9月25日(火)18時30分〜20時30分
- 場所:慶應大学三田キャンパス大学院棟8F 東アジア研究所共同研究室1
- 司会:三尾裕子(慶應義塾大学文学部教授・文化人類学)
- 〈プログラム〉
- 18:30〜18:50 自著解題 下田 健太郎(慶應義塾大学・文学部)
- 18:50〜19:15 コメント? 高橋 萌(慶應義塾大学大学院・社会学研究科博士課程)
- 19:15〜19:40 コメント? 吉川 侑輝(慶應義塾大学大学院・社会学研究科博士課程)
- 19:40〜20:05 コメント? 寺尾 萌(首都大学東京大学院・人文科学研究科博士課程)
- 20:05〜20:30 リプライ&討論
- 終了後、懇親会も行います。こちらも奮ってご参加ください。
問い合わせ先:慶應義塾大学文学部 三尾裕子 YQB03736[at]nifty.com
公開ワークショップ「中国料理と近現代日本」のお知らせ
- 日時:2016年10月2日(日) 13:30〜18:00
- 会場:慶應義塾大学三田キャンパス 大学院校舎3階313教室
- [使用言語:日本語(一部は英語・中国語の場合あり)]
- *事前申込不要
- ≪プログラム≫
- 趣旨説明:岩間一弘(慶應義塾大学)
- 基調講演:陳嘉適(マカオ旅遊学院)「戦後日本における中国料理の発展に関する一考察―食品生産・流通産業の視点から」
- 座談会:「近現代日本の中国料理に関する新たな研究の可能性」
- 【第1部近代(戦前期)】
- 司会:山本英史(慶應義塾大学名誉教授)
- 発表者:西澤治彦(武蔵大学)、草野美保(味の素食の文化センター)、貴志俊彦(京都大学)、陳來幸(兵庫県立大学)、田島奈都子(青梅市立美術館)、李培徳(香港大学)
- 【第2部現代(戦後以降)】
- 司会:李培徳(香港大学)
- 発表者:岩間一弘(慶應義塾大学)、山本英史(慶應義塾大学名誉教授)、田村和彦(福岡大学)、三尾裕子(慶應義塾大学)、浅野雅樹(慶應義塾大学)
- 【討論】
- ◆懇親会◆18:30〜20:30
- 会場:The Bar Ideal Numbers(東京都港区芝5-24-7、050-5282-8809)
- *事前申込制会費:4000円(予定)
- 参加者は、dianliang.yakubo2016@gmail.com(事務局)にお名前・ご所属をご一報ください。
- ※シンポジウム・ワークショップに関するお問い合わせも、上記の事務局アドレスまでお願いいたします。
国際シンポジウム「東アジアの食文化交流」のお知らせ
慶應義塾大学東アジア研究所、慶應義塾大学文学部東洋史学専攻、慶應義塾大学人類学研究会の共催で標記のシンポジウム・ワークショップを開催します。
- 日時:2016年10月2日(日) 9:30〜12:30
- 会場:慶應義塾大学三田キャンパス 大学院校舎3階313教室
【慶應義塾Access & Maps】
www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
→キャンパスマップ【8】が大学院校舎です。
- [使用言語:日本語(一部資料は英語)]
- *事前申込不要
- ≪プログラム≫
- 趣旨説明:岩間一弘(慶應義塾大学)
- 司会:三尾裕子(慶應義塾大学)
- 講演1:張展鴻(香港中文大学)
「流浮山―香港における牡蠣養殖と食文化遺産に関する比較研究のアプローチ」
- 講演2:赤嶺淳(一橋大学)
「日本のサメ産業―気仙沼における津波からの復興と世界的反フカヒレ運動のなかのサメ食文化の普及促進」
- 講演3:ファーラー・ジェームス(上智大学)
「上海のグローバルフードスケープ―国際移民と都市食文化」
- コメント:田村和彦(福岡大学)
- 討論
慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。
- 開催日時:2016年7月28日(木)18時15分〜20時15分
- 場所:慶應大学三田キャンパス大学院棟 313
- プログラム:
- 講師:石田智恵(日本学術振興会特別研究員PD(東京大学))
- 題名:アルゼンチン司法人類学チームの活動:「失踪」から「死」への書き換え
- 司会:三尾裕子(慶應義塾大学文学部教授・文化人類学)
- 講演要旨
1976-83年の軍事政権下で行われた弾圧・粛清の被害者である3万人とも言われる「失踪者」の存在は、アルゼンチン社会がいまも直面し続ける大きな問題のひとつである。旧軍部が沈黙を守り続けるなか、拉致されたまま行方がわからない人物は、遺体が発見されないあいだ、生にも死にも分類できない「失踪」の状態が続く。残された親族や知人は徹底した不確定という困難な状況に置かれる。多くの人々が直面するこの耐え難い状況を解決する運動として、民主化の直後に結成された「アルゼンチン司法人類学チーム」による一連の失踪者身元特定の取り組みがある。同チームの作業の結果、少しずつながら着実に「失踪者」のリストは短くなり続けている。そしてかれらの技術と経験は世界各地の紛争後地域で必要とされ、各地に継承されてきた。
本報告では、「日系失踪者家族会」メンバーへのインタビューを基に、「失踪者」というあいまいな存在であった家族の「死」が確認されることをめぐる反応、影響を考察する。近年になって遺体の身元が特定された例を含め、親族の語りが示す「失踪」の特殊性を、死をめぐる人類学の議論をふまえて論じたい。
- 講演者プロフィール
立命館大学大学院先端総合学術研究科修了、現日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)。研究テーマは20世紀後半アルゼンチンにおける人種概念、移民の位置づけと権威主義政治の関係についての人類学的考察。日本人移民コミュニティを中心としてブエノスアイレスで調査を行なっている。最近の業績として、2015「軍政下アルゼンチンの移民コミュニティと「日系失踪者」の政治参加」『コンタクト・ゾーン』7号、京都大学大学院人間・環境学研究科。2013「〈日系人〉の生成と動態―集団カテゴリーと移民コミュニティの歴史人類学―」博士論文、立命館大学大学院先端総合学術研究科。Pablo Gavirati and Chie Ishida 近刊(採択済)"Interpelacion o Autonomia. El caso de la identidad nikkei en la comunidad argentino - japonesa", Alteridades. 26. Universidad Autonoma Metropolitana Unidad Iztapalapa. Mexico.
慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。
- 開催日時:2016年7月21日(木)18時30分〜20時30分
- 場所:慶應大学三田キャンパス大学院棟 313
- プログラム:
- 講師:増野亜子(東京芸術大学、明治大学他非常勤講師)
- 題名:バリの伝統芸能における<時・場・文脈>
- 司会:三尾裕子(慶應義塾大学文学部教授・文化人類学)
- 講演要旨
インドネシア、バリ島の芸能と音楽は、第一義的にはバリ・ヒンドゥの儀礼の中で供物として奉納される儀礼的側面を強く持つものであるが、同時に神々と人々の両方に喜びを与える創造的な活動でもあり、共同体の中に深く根ざしている。
この発表ではバリのガムラン音楽と舞踊を、(1)音楽的な相互作用としての側面、(2)上演の<場><時><文脈>との関係、(3)伝統芸能の現代化と政策の関わりの3点を中心に考察する予定である。
- 講演者プロフィール
東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(人文科学)。現在、東京芸術大学、明治大学他非常勤講師。
専門は民族音楽学。インドネシア、バリ島を中心とする東南アジア芸能の研究に携わる。バリの伝統音楽ガムランの演奏や指導も行っている。
主要著作:増野亜子2014『声の文化を旅する』音楽之友社。 徳丸吉彦監修・増野亜子編2016『民族音楽学12の視点」音楽之友社。 2016 "Dancing Soldiers: Rudat for Maulud Festivals in Muslim Balinese Villages." in The Fighting Art of Pencak Silat and Its Music: From Southeast Asian Village to Global Movement. Uwe Patzold and Paul Mason(eds.) Leiden:Brill. pp.29-316.
慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会、慶應義塾大学東アジア研究所、JFE21世紀財団アジア歴史研究助成「膨張する中国による東アジア新秩序下の中台関係に関する人類学的研究」研究会との共催です。
- 開催日時:2016年7月2日(土)17時00分〜19時00分
- 場所:慶應大学三田キャンパス南校舎 473教室(変更になりましたのでご注意下さい)
- プログラム:
- 講師:Chiang Yen-Sheng(江彦生、香港中文大学社会系 Assistant Professor)
- 題名:宗教、制度演化與人類的利他行為(宗教、制度の発展と人類の利他行為)(講演言語:中国語、日本語通訳付き)
- 司会:三尾裕子(慶應義塾大学文学部教授・文化人類学)
- 講演要旨
人間の本質は利己的か、それとも利他的でありうるだろうか。この問題は長らく哲学や科学において、論議がなされてきた。利己ないし利他の程度は、人によって異なるだけではなく、個人が所属する社会の文化や制度の影響を強く受けてきた。本講演では、過去十年来の進化人類学と心理学(「演化人類學與心理學」、Evolutionary Anthropology and Psychology)を紹介しながら、宗教制度と利己的あるいは利他的行為の相関関係を論じる。まず利己的行為、利他的行為の定義およびそれにかかわる一連の問題について議論を行い、行動学派が用いる検証方法と研究の枠組みを紹介する。その後、過去十年来の学界(進化人類行動学派)が、宗教制度と自己の集団を利することを目的とする行為との関係について明らかにしてきたことを振り返る。最後に今後の検討課題について論じ、異なる領域の研究が相互に共同しあうことで、こうした問題を解明することを期待したい。
- 講演者プロフィール
PhD (University of Washington)。専門は社会行動科学(social behavioural science)。江教授はpro-sociality、すなわち社会や集団の利益を追求するために個人がいかに犠牲にするのかについて、特に、ソーシャルネットワークが人々がpro-socialな行動を形成する際に果たす役割についての研究を進めている。
最近の業績として、2015 "Good Samaritans in networks: An experiment on how networks influence egalitarian sharing and the evolution of inequality". PLoS ONE, 10(6): e0128777。
また講演として、「太陽の下の雨傘とひまわり ソーシャルメディアと香港、台湾の学生運動」 講演会「台湾、香港の若者の意識とソーシャルメディア」2015年11月4日 於北海道大学。
問い合わせ先:慶應義塾大学文学部 三尾裕子 YQB03736[at]nifty.com
TEL03-5427-1287 研究室HP
三尾研究会 特別授業のお知らせ
- 履修生以外の参加も歓迎します。
- 日時 2016年5月10日(火) 16時30分より18時まで
- 場所 慶應大学三田キャンパス312教室
- 講師 小出雅生(香港中文大学非常勤講師)
- 題目 わたしが見た雨傘運動―港人治港のゆくえ
シンポジウム「歴史と記憶とオーラル・ヒストリー」のお知らせ
JOHA2016・17年度共通課題「歴史研究にとってのオーラル・ヒストリーI」
シンポジウム「歴史と記憶とオーラル・ヒストリー」
【趣旨】
歴史研究、特に近・現代史においては、オーラル・ヒストリーや聞き取り、インタビューの方法は、通常よく使用されてきている。生存者の戦争の記憶が薄れてくる戦後70年を超えた今日において、歴史社会学や社会史、経済史、移民史、学校史など多くの歴史研究にとって当事者の語り、家族や子供たちの記憶、また、モノの収集や遺跡、遺物の保存・収集などは、オーラル・ヒストリーとどのように関係していくのであろうか?また、研究者の「位置取り」や資料作成過程におけるインタビューアーの介在などをどのように考えたらよいのであろうか?今回の報告者・コメンテーターらは、満州移民や経済史、中国残留孤児たちの生き方、農民運動史や生活史、学徒動員や大学と戦争の歴史、自分史とライフストーリーなどを研究してきたが、戦後日本社会における歴史と記憶とオーラル・ヒストリーについて総合的に考察していきたい。多くの皆様のご来場を期待します。
- ★日時:2016年3月19日(土) 13:30〜17:30
- ★場所:慶應義塾大学 三田キャンパス北館ホール
- 司会:有末 賢(慶應義塾大学法学部教授)
- 報告者
- (1)蘭 信三(上智大学教授)
「ライフストーリーによる社会学的歴史研究の可能性」
- (2)大門 正克(横浜国立大学教授)
「オーラル・ヒストリーによる歴史学的歴史研究の可能性」
- (3)都倉 武之(慶應義塾福澤研究センター准教授)
「『戦争と慶應義塾』をめぐるオーラル・ヒストリー−記憶とモノを如何に繋ぐか−」
- コメンテーター
- (1)柳沢 遊(慶應義塾大学経済学部教授)
- (2)小林 多寿子(一橋大学教授)
- ★懇親会:17:30〜19:30
南校舎 4階 カフェテリアB(予定)
- 【主催】慶應義塾福澤研究センタ一・日本オーラル・ヒストリー学会・三田社会学会
- 【後援】慶應義塾大学大学院社会学研究科
慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は修士論文の発表会です。
- 開催日時:2016年2月5日(金)午後4時〜午後6時30分
- 場所:慶應大学三田キャンパス第1校舎4階142B教室
- 発表1
張 理礼「中国少数民族の出稼ぎ労働と「留守児童」に関する研究ー貴州省黔西南安龍県の事例からー」
- 発表2
尹 怡景「海女文化の継承可能性に関する考察―韓国済州島の事例からー」
- 発表3
吉川 侑輝「音楽をめぐる活動のエスノメソドロジー研究――日本における「古楽」実践を事例として――」
- 問い合わせ先:
慶應義塾大学文学部 三尾裕子 YQB03736[at]nifty.com
TEL03-5427-1287 研究室HP
慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。
- 開催日時:2015年12月9日(水) 18:30〜20:30
- 場所:慶應大学三田キャンパス南校舎412
- プログラム:
講演者: Sidney Cheung(香港中文大学人類学科教授)
タイトル: From Cajun Crayfish to Spicy Little Lobster: A Tale of Local Culinary Politics in a Third-Tier City in China(ケージャン・クレイフィッシュから辛い小龍蝦へ:中国三級都市における現地料理のポリティクスについて)
司会: 三尾裕子(文学部・文化人類学)
- 講演要旨
本講演では、中国江蘇省におけるザリガニ(crayfish、小龍蝦)を食べる文化の興隆について、特に、地域の祭祀、博物館、地域行事などに関連した調査を通して論じることが目的である。新たに作られたスパイシーなザリガニ料理がローカルな文脈の中で発展してきたことの重要性や、ここ20年ほどの間に中国の3級都市においてどのような変容を見せているかを分析したい。ザリガニは、日本から1930年代にもたらされたが、当初は、これが在地の魚などの資源に悪影響を及ばすために、あまり好まれるものではなかった。しかし、1990年代に「十三香小龍蝦」という料理が出現したことで、人気が急上昇し、江蘇省のみならず、上海や北京などの大都市にまでこの料理が受け入れられるようになった。本講演では、個々人の味覚がいかに社会政治的な環境と関わっているのかを明らかにしたい。
- 講演者プロフィール
Sidney C. H. CHEUNG is Professor of the Department of Anthropology, Associate Dean of the Faculty of Arts, and Associate Director of the Institute of Future Cities, The Chinese University of Hong Kong. His research interests include visual anthropology, anthropology of tourism, heritage studies, food and identity, fragrance and ethnicity; his co-edited and edited books include Tourism, Anthropology and China (White Lotus, 2001), The Globalization of Chinese Food (RoutledgeCurzon, 2002), Food and Foodways in Asia: Resource, Tradition and Cooking (Routledge, 2007) and Rethinking Asian Food Heritage (Foundation of Chinese Dietary Culture in Taipei, 2015). He also serves as a partner of the UNESCO Chair project of Tours University, France on “Safeguarding and promotion of Cultural Food Heritage”.
- 共催:三田哲学会
問い合わせ先:慶應義塾大学文学部 三尾裕子 YQB03736[at]nifty.com
TEL03-5427-1287 研究室HP
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